Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2017-01-01から1年間の記事一覧

焼き餃子と名画座

「焼き餃子と名画座」平松洋子。雨が降る日に肩のこらないエッセイを読もうと思った。平松洋子は初めて読む。食エッセイでは有名な人である。なるほどねえ、である。等身大のスタンスなのである。食エッセイにありがちな蘊蓄がない。イヤミにならず、旨いモ…

敗走

東京都議選は、自民党23議席という衝撃の大敗となった。過去の民主党旋風が吹き荒れたときでえすら、38議席あった。それが23である。57議席あったのに、半減という大惨敗となり、下村都連会長を筆頭に都連役員は全員辞表提出という結末になった。と…

警察庁長官を撃った男

「警察庁長官を撃った男」鹿島圭介。1995年、全国を震撼させる事件が発生した。なんと、現職の国松警察庁長官が朝の出勤時に、自宅マンションから出たところを何者かに狙撃されたのである。犯人は4発を発射し、うち3発が長官に命中した。犯人は、そのまま…

規制を変えれば電気も足りる

「規制を変えれば電気も足りる」原英史。著者は経産省出身の脱藩官僚で、我が国のあちこちに残っているヘンテコな規制がなぜ残っているのか、その実体を解説した本である。まず冒頭で「学校の階段には、なぜ必ず踊り場があるのか?」を説明している。たしか…

ぬけがら

東芝メモリ事業の売却先が、日米韓連合になりそうだと言う。これで東芝も一息つく、ということだろうが、東芝に貸しこんでいる銀行さん以外にとっては、あまり良いニュースではないと思う。議決権の過半数を経営革新機構が握り、残りが米ベインキャピタルと…

奇襲攻撃

都議選ですが、まさかの小池知事の奇襲となりました。誰が見ても、結局は豊洲移転しかないだろうと思われた築地移転問題。「決められない知事」の猛批判を浴びてきましたが選挙前に方針発表。ま、そこまでは「争点つぶし」の戦術としてあり得る話だと思って…

奇手

私は、別にアイドルのファンではないけれども、一時は国民的行事だったAKBの総選挙のニュースくらいは見る。なんと、今年はすごい爆弾をぶっ込んだ人がいた。総選挙の会場で、「結婚発表」をやらかしちゃったのだ(爆)。いやー、これはすごい。何がすごいっ…

気楽な外野の再建案。

どうやら東芝は3月期の有価証券報告書も出せないようだ。監査法人が適正意見を出さないらしい。短信は無監査で出すという。これでは、もはや上場廃止は決定的だろう。有価証券報告書は、東証に出すものではない。当局である金融庁に出すものである。これが…

サマードレスの女たち

「サマードレスの女たち」アーウィン・ショー。小笠原豊樹訳。今から30年前「夏服を着た女たち」を、常盤新平の訳で読んだ。まだ大学時代だったと思う。正直、ピンと来なかった。長くつきあった女を持たなかったので、この小説の感じがわからなかったのだ…

泥沼

言うまでもなく巨人の話であります。ついに、ミスターの記録を抜いて13連敗。負け方もひどいですねえ。私は、アンチ巨人です。大学時代からの大洋ファンで、そのまま一応ベイスのファンですね。とにかく、巨人はカネがあるわけですよ。で、世の中、たいが…

烏合の衆を。

小池都知事が都民ファーストの会の代表に就任。自民党の党籍はそのままだそうで、下村都連会長は「自ら辞任を」と言ってます。それなら除名しちゃえばいいんですが、そうすると相手の思う壺なので、やらないわけですね。*本日、小池都知事が自民党離党しま…

蕎麦屋酒

イッパイやりにいく、というと、最近では蕎麦屋ばかりになっております。蕎麦屋というのは、酒の飲むには、実に良いところだと、50を超えてから気づきましたね。なにしろ、旨い酒がある。旨いツマミもある。蕎麦屋のツマミというのは、そんなに手がこんだシ…

税務署が隠したい増税の正体

「税務署が隠したい増税の正体」山田順。消費者物価指数がわずかながら上昇し、ようやくデフレ基調からの脱却が見えてきたように思える。しかし、ほんとうにそうだろうか?私的な感想だが、どうもコストプッシュ型のインフレのようであり、付加価値が増えて…

戦わずして

今日も恒例の(笑)ミサイル発射。相変わらず、わかりやすいカリアゲ黒電話であります。ま、G7の声明が気に入らない、というわけでしょうな。すでに、核実験がレッドラインだとわかっていますので、ミサイル発射はセーフティ(苦笑)。だんだん、全日本プロ…

やっぱり金目でしょ

古いタイトルで恐縮です(笑)。(しかし、よく考えると、今の安倍政権を作ったのもノブテルですからねえ。この人、変な意味で、政治を動かしてますよね)で、話は、例の豊洲移転の件であります。豊洲の調査結果から、ヤバイものが出てきたと思ったら、今度…

天下り酒場

「天下り酒場」原宏一。短編集である。この人の作品は初めて読んだ。表題作の「天下り酒場」は、酒場に県のお役人が天下ってくるのが話の発端。役人も、最近の天下り先には苦労しており、どこでもいいから、というので居酒屋「やすべえ」に天下ったというわ…

超訳 資本論

「超訳 資本論」的場昭弘。私は経済学を専攻したことはないので、経済学といえばマル経と近経があることくらいしか知らない門外漢である。その後のソ連崩壊(と毛沢東の失敗やポルポトやチャウシェスクやらその他有象無象がみんな失敗)により、マル経は「そ…

親鸞

「親鸞」五木寛之。浄土真宗の開祖、親鸞をモデルにした小説。親鸞の青年期が上巻、法然上人に弟子入りした後が主に描かれるのが下巻という構成。もともと親鸞は大した家系の生まれではなかったようであるが、まず比叡山に出家した、ということがある。比叡…

証言拒否

「証言拒否」マイクル・コナリー。またまた、やってくれたぜコナリー先生。「コナリーにハズレなし」とはわかっちゃいるが、こいつはもう、たまらん。週末の土曜日から読み始めたら、もうノンストップ!最後まで、ハラハラ、どきどきの展開で息もつかせぬ展…

結果を歓迎

韓国大統領選挙は、事前の予想通り、文在寅氏になった。この結果を歓迎したい。ますます、日韓関係が良くなるからである。韓国民は、日本人が思うほど、北の脅威を感じていない。北が脅威であれば、革新派の文氏が当選するわけがない。彼らに言わせれば「日…

球界消滅

「球界消滅」本城雅人。連休中は、実家で物置を片付けて、老親とゆっくり過ごした。この歳になっても、母の手料理を食べさせてもらえることは、大変ありがたいことである。そんな、のんびりとした休暇中に、肩のこらない小説をと思って手に取ったのがこれ。…

この世界から猫が消えたなら

「この世界から猫が消えたなら」川村元気。ま、愛猫家としては、一応、ブームも終わったし読んでおくべきかな、ということで(笑)主人公は30歳の郵便配達員の男性。風邪かと思って医者に行ったらガン、余命幾ばくもないでしょうとご託宣を受ける。落ち込…

ヤクザと原発

「ヤクザと原発」鈴木智彦。著者はフリーライターであるが、その専門分野は「ヤクザ」であります。つまりですね、あの「週間実話」とかがメインなわけですね(笑)。業界誌ですからね(爆)。そのヤクザ専門のフリーライターが、311のあとの夏に、1Fに潜…

大学病院のウラは墓場

「大学病院のウラは墓場」久坂部羊。現役の医師でもあり作家でもある著者が、医学界の「改革」について描き下ろした本である。色々と考えさせられることが多い。大学病院というのは、「研究」「臨床」「教育」の3つの機能を持っている。ところが、かつての…

つける薬がねえ

度重なる挑発行動を繰り返す北のカリアゲ黒電話に、トランプは本気で怒っているようです。しかしながら、いくら空母を「海の迷子」にしてウロウロさせたところで、黒電話は核開発をやめないでしょうね。黒電話の狙いは、体制の維持を米国に認めさせること、…

ジーン マッパー

「ジーン マッパー」藤井太洋。早川書房版。この著者の「ビッグデータ コネクト」が大変おもしろかったので、他のも読んでみようと思い購入。著者のデビュー作にあたる。amazon kindleで、電子出版の自費出版でありながら、2013年の「kindleでもっとも面…

意見不表明

東芝の四半期決算ですが、ついに監査法人の「意見不表明」での発表となりました。異常な事態です。で、私はかれこれ10年近く前のことを思い出しました。決算発表を控えた我が社でしたが、監査法人から「このままでは意見不表明」と言われていたんですね。…

花散らしの雨

今日の東京は冷たい雨が降っております。たぶん、花散らしの雨になって、桜の終わりということになるでしょう。今の職場まで天気の良い日は自転車通勤をしているのですが(10KMチョイ程度なので楽勝)、昨日は桜のトンネルの中を走るようでした。帰りの夜桜…

新自由主義の帰結

「新自由主義の帰結」服部茂幸。経済学の本は、色々な意見を言う学者が「自説こそは正しい」と言って他派を批判するが、その予言が当たらないという特徴があって(苦笑)私は「これは科学ではない」と常々感じていることである。どの学者もそうなのであるが…

100年の難問はなぜとけたのか

「100年の難問はなぜ解けたのか」春日真人。副題は「天才数学者の光と影」。数学において、2000年にアメリカのクレイ数学研究所が「21世紀に残された難問」として7つの問題を発表した。クレイ研究所は、この7つの問題を解いた人に、それぞれ100万ドル…