Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2014-01-01から1年間の記事一覧

日本史の謎は地形で解ける

「日本史の謎は地形で解ける」竹村公太郎。この著者のシリーズ「文明・文化編」が面白かったので、こちらも購入。元国土交通省の河川局長が、地形と河川というインフラからみた歴史論である。シリーズの中では、こちらがオリジナルのようだ。元寇が失敗に終…

老害か、ボケか

石井一元国家公安委員長の件である。「横田めぐみさんは、すでに死んでいる」「二度と帰ってこない」で、根拠を聞かれると「わからない」「だけど、北朝鮮が一度そう言ったから」だと。本当におバカじゃなかろうか。御年80歳だから、恍惚状態になってしま…

ジャンプ

「ジャンプ」佐藤正午。帰省したとき、あまりにヒマで昔の書庫から取り出し、すらすらと読む。時間つぶしである。しかし、結構おもしろい。物語のきっかけは、主人公の三谷が酒に弱いくせに、アブジンスキーなる強烈なカクテルを飲んだことである。へろへろ…

逆ろうて候

「逆ろうて候」岩井三四二。この人の小説は面白い。時代ものを得意とするが、あまり日の当たらない人物に着目する。そんな著者が題材に選んだのは、佞臣として有名な日根野弘就である。この人は、もともと美濃の斎藤家に仕えていたが、5千貫文もらっていた…

項羽rと劉邦

「項羽と劉邦」司馬遼太郎。大学時代以来の再読である。帰省したら、連日の雨。願ってもない読書日和となったが、本屋にいくのもままならぬ、というわけで再読。項羽と劉邦の物語は「才能対人間性」だと思っていた。つまり、巷間よく言われる「項羽のほうが…

遠い未来

ジョーンズさんの意見に共感。私も、遠い未来には、単一国家が出現するように思う。というか、国家の機能が今と変わっていくように考えている。今、amazonはアメリカの会社であるが、実はルクセンブルグを経由することで、大幅に節税している。同様の手法は…

追憶のかけら

「追憶のかけら」貫井徳郎。この人の小説は、まあ文句なしに面白い。ストーリーテラーとして、今のところ、本邦一といえるのではないか?と思う。主人公の松嶋は大学講師で、妻に隠れて風俗遊びをしたのがばれ、その妻が娘を連れて実家に帰っている最中に事…

死よ光よ

「死よ光よ」デヴィッド・グターソン。主人公は60歳を超えた老医師ベン。自身が優秀な心臓外科医であったベンは、自分の病気、結腸癌がどのような経過をたどるか、よく知っている。友人の医師による余命9カ月の宣告を受けたベンは、かつての自分が考えてい…

解錠師

「解錠師」スティーブ・ハミルトン。毎年恒例「このミス」2013年、海外ミステリー1位。その名誉に恥じない面白き小説。主人公のマイクルは、17歳の少年である。父母はある事件があって、いない。伯父に育てられた。彼は、父母がいなくなった事件のシ…

三都物語

「三都物語」船戸与一。三都物語というと、まるでJR西日本のCMみたいだが(笑)、まさか船戸与一が古都を描くわけもない。この小説でいう三都とは、横浜、台中、光州なのである。三都には、それぞれに背景がある。共通しているのは、この三都は首都でなく、…

微妙な判断

本日、最高裁は「DNA鑑定があっても、民法上の嫡出の推定は有効」だという判断を示した。現在の民法では、婚姻した夫婦間に子供が生まれた場合、嫡出子である、という推定をする(自動的に嫡出子として扱う、ということ)。今回の事例では、奥さんがカミング…

マゼールさん逝去

指揮者のロリン・マゼールさんが亡くなった。84歳だった。思ったよりもお年でいらしたので、少々驚いた。思えば、今年はアバードさんも亡くなった。80歳だったそうである。このあたりの人たちは、私がクラシック音楽を聞き出した大学時代には「若手の代…

暗闇の終わり

「暗闇の終わり」キース・ピータースン。前に読んだ「夏の稲妻」が非常に面白かったので、同じ作者の作品を読む。こちらは、デビュー作らしい。主人公の「スター」紙の記者、ウェルズは、大規模汚職事件を追っていたが、いよいよ真相解明へ、という段階にな…

ドイツの電力料金は下がっている

ドイツBMUの発表。BMUとはFederal Ministry for Environment、Nature Conservation and Nuclear Safetyで、日本語訳は「連邦環境・自然保護・原子炉安全省」というらしい。とはいっても、これは産業用のいわゆる卸売市場の話。家庭用の電力料金が下がっている…

高齢化一直線

下品な野次の問題があったが、その時の質問は少子化対策と子育て対策であった。まあ、質問した議員さんが未婚で子どももなかったので「お前が言うな」的な野次がとんだわけである。考えてみると面白いもので、ほかの話題、たとえば年金の未納問題などを思い…

夏の稲妻

「夏の稲妻」キース・ピータースン。ニューヨーク「スター」紙の記者ウェルズは、妻と離婚し娘に自殺で先立たれた40半ばの独身男である。IT化が進む編集部の中で、ひとりもうもうと煙草の煙につつまれながら、タイプライターを打っている名物記者なのである…

布団を占領

布団をとられた。ま、仕方がない。。。横で、小さくなって寝るしかないね。猫を叱ってはいけない。猫には、叱られた理由がわからないから。ただ、恐れて悲しくなるだけだと思う。猫は、文字通り「猫かわいがり」するためにあるんですよ。

官僚の責任

「官僚の責任」古賀茂明。元経産省の「改革派官僚」古賀茂明氏が、その官僚生活の最後に書いた本である。渡辺喜美氏(当時の行革担当相)に抜擢され、行政改革の骨組みをつくる。しかし、政権交代に伴い、海江田万里経産相に面談すらかなわず、辞職勧奨され…

再エネ38兆円の誇大広告

このような記事がある。「再エネ6900万KWの負担は38兆円」というものである。http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140623-00010000-wedge-bus_all&p=1資源エネルギー庁に認可された再エネ設備は6900万KWにおよび、その国民負担は38兆円におよぶ、だ…

尼首二十万石

「尼首二十万石」宮本昌孝。この人の本は、以前に「剣豪将軍義輝」を読んで以来だと思う。短編集であるが、なかなか巧みな構成で、感心させられた作品が多かった。表題作は、鎌倉の東慶寺が舞台で、いわゆる縁切寺として有名な寺なのだが、ネタバレすると、…

野次は野次

都議会で、野党の女性議員が少子化と子育て対策について質問していたところ「お前がまず結婚しろ」「産めないのか」などといった野次がとんで、この女性議員は声をつまらせてしまったというので、話題になっている。野次を飛ばす議員の品性を疑う、これはセ…

本当のことを言うのは難しい

福島の中間施設問題について、石原環境大臣が「最後は金目でしょ」と発言。謝罪、発言撤回に追い込まれた。石原大臣の話であるが、実は、そのとおりなのである。そもそも、原子力行政そのものが「金目」だからだ。地方に原発をつくるのは、ほんとはアブナイ…

アルジャーノンに花束を

ダニエル・キイスが亡くなった。「アルジャーノンに花束を」で有名な作家である。86歳であったそうだ。私が「アルジャーノン」を読んだのは大学時代だから、今を去ること30年前の話になる。尊敬する大学の先輩が「死ぬ前に読んでおくべき小説トップ10…

昭和16年夏の敗戦

「昭和16年夏の敗戦」猪瀬直樹。著者は5000万円の借金をしたばかりに、東京都知事の椅子を手放す羽目に陥ってしまった人である。なんと馬鹿な、というのが世情の反応であろうし、私もそう思う。東京五輪誘致の成功という功績も、一瞬で消え去り、今や過去…

極大射程

「極大射程」スティーブン・ハンター。忙しくてどうしようもなかったが、最近は諦観も必要だと思い始めた。いくら頑張ったところで、しょせん、一人分の仕事しかできないわけで。しかし、人を使うのは、もっとダメである。私は、上場企業時代に、自分の管理…

みんな自分がかわいい

すでに遙か昔の話だが、大学の授業で刑法の時間に、こんな話があった。落盤事故で2人の男が閉じ込められる。ただちに救助部隊が動き、12時間後に救出する、それまで頑張れということになった。ところが、問題がある。男たちが閉じ込めらた狭い坑内の酸素…

シャッターアイランド

「シャッター・アイランド」デニス・ルヘイン。この年齢になると、いったん風邪をひくと、なかなかスッキリと抜けてくれない。多忙すぎて、休日もないのも原因でしょうなあ。どうにか、本を読む気力がちょっと戻ってきたので、面白そうなやつを一冊。著者の…

再エネ、なんでも外国に学べというわけではないが

日本人というのは、根がマジメなもんだから、外国が~というと「ああ、それに比べて我が国は」とすぐに反省しちゃう民族である。しかし、日本も素晴らしい国なんであるから、外国コンプレックスも、いい加減にするべきだ、、、などと思うのだ。それでも、た…

葛根湯を飲む

連休さいしょの2日間は、仕事であった(苦笑)。せめて1日は休もうと思ったのだが、障害が解消せず、、、仕方がない。なんとか解決はしたけど、疲労困憊。で、今朝起きてみたら。寒気がして、鼻がグズグズ。仕方がないので、葛根湯とアセトアミノフェンを…

縮図

実業で一山あてた女優さんが、旦那さんと別居して、シンガポールに住んでいたと公表した。昨年の4月から11月だそうである。それで「ははーん」と思った。日本の税法では、1年の半分以上を海外で過ごした場合、納税地は日本ではなくて海外になるのである…