Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2007-01-01から1年間の記事一覧

ブルーギル

天皇陛下が「自分が50年前に米国から持ち帰ったブルーギルに心を痛めている」と述べられた。ブルーギルが、あちこちの湖沼で増えた結果、在来魚種に影響が出ているのを懸念されてのご発言だろうと思う。ブルーギルは、日本の魚にはない習性で、親魚が卵や稚…

秋茱萸

天気がよくないので、自転車をあきらめて、近所を散歩する。土曜日もたいがい出社するが、それでも、少しは時間があるので、どうしても気分転換したくなる。そうしたら、秋茱萸をみつけた。「秋グミ」です。あの夏のグミと同じ仲間だけど、こちらは秋に実を…

ちょっと待て

東京池袋のデパート屋上から、若い女性が身投げをして、たまたま通りがかった男性が巻き込まれるという事件があった。「他人を巻き添えにするなんて」と、当然非難囂々であるが、私はこのニュースを見てたまげた。なにがたまげたかというと、くだんのデパー…

遺跡の声

「遺跡の声」堀晃。名作トリニティシリーズがついに文庫化。まとまって読めるのは有り難い。大学時代にかなり夢中になって読んだ作品達が懐かしい。主人公は宇宙遺跡の「下級調査員」という設定であり、銀河の辺境の星でついに宇宙進出できなかった種族の遺…

それをいっちゃあ、はないよ

「辞めます」は「辞めるの、やっぱり辞めます」というハラホレヒレハレな展開になりました。呆れて飲む酒はききますなぁ。にしても思うんですが、小沢さんの「だって、このままじゃ選挙に勝てないじゃん(超訳)」は、実に正しい発言だったと思うなあ。もち…

東京の地価が気になるわけ

突然だが、このままでいくと、日米中は「スパイラル下げ」の局面に至り、皆そろって討ち死にするのじゃないか?どうも、イヤな予感がするのである。アメリカがサブプライム問題でずっこけて、世界経済を牽引しているのは、今や中国経済である。ところが、こ…

ぼちぼち結論

「ぼちぼち結論」養老孟司。養老さんのエッセイも、ぼちぼち終わろうということらしい。で、このタイトルになったようだ。私は、それでも、この人の本が読みたいけど。結論なんて、まあ、どうでもいいじゃないか(笑)野球において、結論はスコアである。た…

都市化の行く末

TB先の東南日本人さんの記事を見ながら考えた。私も10年ちょっと昔になるが、当時、改革開放がはじまった華南地方をうろついていたので、華僑のふるさとはよく知っている。まあ、だいたい記事のとおりである。口では勝てませんね(苦笑)それで思ったことが…

お節介なアメリカ

「お節介なアメリカ」ノーム・チョムスキー。アメリカの工学者にして、政府批判で有名なノーム・チョムスキーの著書。本書は、ニューヨーク・タイムスに掲載された記事をあつめたもの。私などは「ニューヨーク・タイムス」と聞くだけでニヤニヤしてしまうの…

グッド・シェパード

「グッド・シェパード」エリック・ロス。映画の原作本(または、映画が先?)。アメリカCIAの創設メンバーの一人が主人公。帯に「国家か家庭か?云々」とあったので、そんな苦渋の選択が描かれるのなら面白いと考えて購入。主人公のエドワードは、自殺した海…

鏡は見えないもの

ネットで、大変興味深い記事を見つけた。http://www.222.co.jp/netnews/article.aspx?asn=6657詳しくは原文を読んでいただきたいが、つまりは「アフガン戦争もイラク戦争も、アメリカによる勝手な戦争であって、大義がない。」というよくある類の記事である…

おれは欺されん!

「どうせ負けるんだから、どーんと上げろ」などという不謹慎発言がでて、消費税増税論がまた盛り返してきたみたいじゃねえか。けっ、たたいてもたたいても。ゴキブリ並の生命力じゃねえか。情けねえのは、民主党までも「国民年金の租税負担部分の引き上げ(1…

KYばかり

最近、たくさんの企業でたてつづけに不祥事が起こり、テレビで謝罪会見を見る機会が多い。なんとなく、それなりに社歴の長い企業に多いように思う。そういう会見を見ていて、ちょっと想うことがある。先に述べたように、インサイダー取引を防ぐために、株式…

嘘つきの人生

私は、嘘つきである。この国の経済制度は、当然ながら「機会均等」を担保しなくてはいけない。であるから、上場企業役員には守秘義務というものが、大きく課せられている。考えてみていただきたい。「もうかりまっか?」こんな言葉に、おいそれと返事できな…

ためらいの倫理学

「ためらいの倫理学」内田樹。最近、人気爆発中の(笑)内田氏の比較的初期の本。ネットで発表した文章を集めたものだという。なるほど、そういえば、「構えた」文章が少ないというか、ある意味「ノーガード戦法」な本だと思う。お化粧が少ない分、内田氏の…

寓話 説明責任

ある男が、実に凶悪な殺人を行ったというので逮捕され、裁判の結果死刑判決を受けて収監された。死刑は、必ず朝に執行されることになっている。執行の日がいつなのか、本人にもわからない。「いよいよ明日こそ執行の日ではないのか」男は一晩中、恐怖のため…

タヌキ

昨晩は秋晴れで、夜の半月がことのほかきれいであった。自転車で近所のスーパーに菜を買いに行き、戻ってきて自転車を止める。我が陋屋アパートは、古い建築であるから、自転車置き場の前が一段高くしつらえられた木造の物干し台がある。小階段を上がるよう…

食料安保

「勝ち組、負け組」という言葉は、非常に品の悪い言葉で、私は嫌いである。で、この言葉であるが、起源はブラジルの日本人移民達の間で、日本が戦争に「勝った」「負けた」という論争のためにできたのは有名な話である。しかし、そもそも、なんでブラジルに…

新・戦争論

「新・戦争論-積極的平和主義への提言」伊藤憲一。元外務官僚による、新しい戦争論。著者は、現代を「不戦の時代」であると定義する。大きなパラダイムの変化である。まず著者は、過去の戦争を、大きく3つのパラダイムに分けて見せる。「地域覇権戦争」「国…

疲れすぎて眠れぬ夜のために

「疲れすぎて眠れぬ夜のために」内田樹。「今もっとも信頼できる哲学者」内田樹の著書。私自身がタイトル通りの状況なので、思わず手に取る。仕事について著者は言う。「レイバーは、リスクを取らない」リスクを「負う」という言い方しかしない、と。人の権…

環境問題はなぜウソがまかり通るのか2

「環境問題はなぜウソがまかり通るのか2」武田邦彦。私は、この武田教授の大ファンである。この方は、ずっと環境問題に関する疑問を指摘し続けている。本書は、「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」に増補したもので、これを買えば前書は必要ない。いく…

腰抜けの考えるところで

テロ特措法の延長に関して、国民の意見は今や真っ二つですな。私は、それを「民主主義は、案外真実に近い」と言いました。でも、それじゃ説明責任を果たしていない(笑)ですんで、私見をグタグタ書きます。ま、政治素人の商売人がテキトーに見たところ、で…

私論 国際貢献

ケニアの経済学者シグワチ氏が、ドイツテレビ局の取材を受けていたときの話である。「これから、どのような援助をのぞみますか」という質問に「先進国の皆さん、お願いですからこれ以上援助しないでください」と答えた。シグワチ氏が説明したのはこうである…

法律の世界地図

「法律の世界地図」21世紀研究会。著者の21世紀研究会は、学者ではなくて素人の有志ということになっている。どうも、シリーズもので出版されているようだが、私はこの本を読むのが初めてである。本書の内容は、おおまかに言えば「法律の歴史」「イスラム法…

私が終わる場所

「私が終わる場所」クリス・クノッブ。帯に「オヤジ再生ミステリ」とある。オヤジとしては嬉しいので、すぐに購入。主人公のサム・アキーロは、ある大企業の技術者であった。それが、自分の部署を経営陣が売却しようとしているのに立腹して、上司を殴って会…

驚異の発明家の形見函

「驚異の発明家の形見函」アレン・カーズワイル。パリの骨董オークションで手に入れた、ある発明家(エンジニア)の形見函。その形見函の由来を語る形で、物語は始まる。主人公はクロード。彼の育った村は、人口が少なく近親婚が繰り返されたために、しばし…

つける薬がない

東京都知事選に立候補し、政見放送で「こんな国は滅ぼせ」という異例の主張で世間の耳目をあつめた外山なる人物が、なんと求刑の8倍の罰金判決を受けるという壮挙をなしとげた(笑)。彼の犯罪は、原動機付き自転車で道路を逆走し、速度制限違反を併せて犯…

鉄槌

「鉄槌」ポール・リンゼイ。主人公のキンケイドは、FBI捜査官である。女房子供に逃げられて離婚、粗末なモーテルに住み、飲酒運転をやったせいで公用車まで取り上げられ、自家用の「ギネス記録並み」のおんぼろバンに乗っている。タバスコを入れないと飲めな…

人は見た目が9割

「人は見た目が9割」竹内一郎。大ベストセラーであるけど、なんとなく手が出ず、古本で格安になってから入手。本書は、ノンバーバルコミュニーケーションを扱っています。なんでもかんでもカタカナにするのはいけない。つまり「非言語」コミュニケーション…

愚問

仕事で、たまに地方出張する。すると、たいてい、地方では「嫁不足」だという。農家と長男が2大困難だそうな。これは立派な差別じゃないか、と思うのだが、結婚を強制するほうが更に人権問題としては大きいわけで。どうにもなりませんな(苦笑)で、そうい…