Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2008-01-01から1年間の記事一覧

天皇・反戦・日本

「天皇・反戦・日本」浅羽通明。「右翼と左翼」「アナーキズム」「ナショナリズム」と、たいへん見通しのよい著書を連発している著者による有料ニューズレター「流行神」から抄録、加筆を行ったもの。それにしてもこのタイトルは、これはわざと、であろう。…

八百長

さいきん、相撲のほうは八百長問題でもちきり、のようです。おかげで初めて知ったのですが、そもそも「八百長」とは、八百屋の長さんが、相撲部屋の親方にわざと将棋を負けて「ごっちゃん」になっていたことから、だそうで。つまり「八百長」も相撲の伝統で…

常識の壁をこえて

「常識の壁をこえて」ダン・ケネディ。思うところがあって、マーケティングを考え直そうと思い、世評の高いダン・ケネディ先生の著作を集中して読んでいる。それにしても、アメリカ流のプラグマチズムというやつは、身も蓋もないところが面白いのである。こ…

坂の上の雲

「坂の上の雲」司馬遼太郎。どうやら、大河ドラマになるらしく、あちこちの本屋で平積みになっている。昔に読んだはずなのだが、押し入れの中でわからない。そうかといって、また新しく買うのも、、、と思っていたら、近所の古本屋で揃っていた。いやあ、良…

貧困大国アメリカ

「貧困大国アメリカ」堤未果。良くできた政治的プロパガンダの書である。この手法は、この種の本を出したいと願うのであれば、大いに参考にすべきだ。プロパガンダを書くのは難しくないのだ、ということを教えてくれる点で、たいへん面白い本である。まず、…

大金持ちをランチに誘え

「大金持ちをランチに誘え」ダン・ケネディ。先日読んだ「究極のセールスレター」が非常に参考になったので、この本も購入。いやあ、ネットってホントに便利ですなぁ。とはいえ、これじゃあ町の本屋が苦しくなるわけか。で、本書はケネディ先生の成功哲学本…

麻生総理を勝手に応援de宣伝告知隊:皆で麻生内閣メルマガを購読しよう!

麻生内閣メールマガジンが創刊されました首相官邸のメルマガでは始めて動画「太郎チャンネル」も搭載保守改革派の皆で麻生内閣メールマガジンを購読しましょう!他の保守改革派の仲間に麻生内閣メールマガジンの購読を呼びかけましょう!創刊号記事:麻生太…

違和感が。。。

ノーベル賞ラッシュのようで、連日大変なニュースである。特に、南部陽一郎氏については「ノーベル賞をもらっていないこと」が「ノーベル賞がいかに科学的業績を反映したものでないか」という例証として使われていたくらいで、まったく遅きに失するくらいの…

定見なき

引退を決めた中山元農相が、民主党鳩山幹事長にかみついたらしい。「辞めろ、辞めろ」と言っておいて、本当にやめた途端に「無責任だ」というのでは筋が通らないじゃないか、というものである。私も同じ論理をこのブログで書きましたが、まったくその通りだ…

おつまみ横町

「おつまみ横町」編集工房桃庵。どうやら巷間大ヒットらしい、簡単おつまみ料理の本。会社の帰りに、駅前の本屋で発見し、新書サイズのコンパクトさと料理写真のすばらしさに惹かれて購入。本書の内容は、いわゆる居酒屋ででてくるような、簡単なおつまみメ…

ありゃりゃ60,000ヒットの感謝

東南日本人さんの「祝60,000ヒット」めでたいな~、と思いつつ、自分のブログに帰ってきたら。ありゃりゃ!知らないうちに、私のブログも60,000ヒット、いっておりました。なんたるダメダメなブログ主でありましょうか!自分のブログのヒット数も見ていない…

ネットの作法

インターネットは登場して日の浅いものですから、なんというか、まだ共通ルールが確立していない部分がありますね。私が、しばしばイヤな気分になるのは、やっぱりブログ主に対する誹謗中傷コメント、というやつです。甚だしい場合は「炎上」という事態に陥…

投資

漢字というのはよくできているもので。「投資」なんて、その最たるものではありませぬか。「資」は「お金」であります。「投」は「投ずる」ですが、これは早い話が「おのれの意のままにはなるとは限らぬこと」です。「投機」はそのままですし、「投擲」した…

儀式ではないのだから

麻生首相の所信表明は、見事なものであったと思う。例によってメディアは「所信表明ではなくて代表質問」と揶揄するが、そもそも2大政党制における所信表明は、このようなものにならざるを得ないのではないだろうか。だいたい、歴代首相の所信表明は、「儀…

脱出記

「脱出記」スラヴォミール・ラウィッツ。副題は「シベリアからインドまで歩いた男たち」。あまりにすごい副題なので、思わず購入。この物語はノンフィクションであり、著者のラウィッツ氏の回想記である。つまり、主人公「私」はラウィッツ氏自身、だ。著者…

老兵は去りゆく

小泉元総理は、「かねての公言通り」65歳を過ぎて引退を決意されたようだ。この人の生き様は「知行合一」の陽明学派そのものだろう。なんでもかんでも「小泉が悪い」という昨今であるが(苦笑)その小泉氏が宰相に就任したとき、いったい世間はどうであった…

闇の秘密口座

「闇の秘密口座」チャールズ・エッピング。主人公のアレックスはうら若きアメリカ人女性で、スイス銀行でプログラマとして働いている。ある日、古いプログラムの検査中に、ある口座を別の口座に1日だけすり替えて表示するコードを発見。上司は「消しとけ」…

良き独裁

ある日、弟子である私は老師に尋ねた。私 「老師よ、よく政治では民主主義のことを『良き独裁制には劣るが、悪しき独裁制に陥るよりはマシである』などと申します」老師「そのようじゃの」私 「しからば、やはり皆が納得している独裁者であれば、独裁制も悪…

ウェブ進化論

「ウェブ進化論」梅田望夫。みなさんご存じの、2年前の大ヒット本である。ビジネス書ランキング1位だ。しかし、私は、仕事の本は気乗りしない(苦笑)のに加えて、生来のへそ曲がりが災いしてベストセラーは敬遠してしまうところがあり、ずっと「斜め読み」…

昭和史の逆説

「昭和史の逆説」井上寿一。この著者の「アジア主義を問いなおす」を読んだときに、高邁な理想がいかにして悲劇へつながるか、あまりにリアリティのあるストーリーに圧倒されたことがある。同書は、思うところがあって再読し、初読のときとはまた違った感想…

月旦

自民党総裁選で、5人の候補者が出揃った。麻生氏の当確で、あとの4人は「枯れ木も山」とか「次の次狙い」というあたりが、一般的な見方なんだろうと思う。しかし、この5人は、それぞれ政策が異なっていて、そういう目で見ると面白い。まず、与謝野氏だが…

ブルー・ヘブン

「ブルー・ヘブン」C・J・ボックス。物語の舞台はアイダホ州北部の小さな町。母親の再婚相手気取りの男を快く思わない姉妹アニーとウィリアムは、男の釣り道具をもって森の奧に釣りに出かける。そこで、数人の男が、一人の男をよってたかって射殺する現場…

自由という服従

「自由という服従」数土直紀。「「自由だからこそ、人は権力にとらわれていく」という帯のキャッチに惹かれて購入。しかし、なんと本書の結論は「KYはその人の自由だ」というものであった。それだけかよ、と思ったが、やっぱりそれだけである。まず、著者…

国家民営化論

「国家民営化論」笠井潔。祥伝社の新書で、現在絶版となっている、世評も高き名著である。「小さな政府」を、究極にすすめてみたらどうなるだろうか?この回答は、近年アナルコ・キャピタリズムが出している「国家民営化」に行きつく。この思想は、いわゆる…

椿山課長の7日間

「椿山課長の7日間」浅田次郎。ドラマは見ないので、原作を読むだけである。以前から言っているように、私は映像系には興味がない。情報量が多すぎて、すぐ疲れてしまうのである。本を読むのは、そのほうが楽だからだ。こっちのスピードでいいんだからね。椿…

タッポーチョ

「タッポーチョ」ドン・ジョーンズ。副題は「敵ながら天晴れ 大場隊の勇戦512日」。著者のドン・ジョーンズが、懐かしい日本の「大場元大尉」を自宅に訪ねるところから物語は始まる。彼は、大場に、軍刀を返すためにやってきた。そうして言う。「あなたの…

茨の道

福田氏の辞任には、2つの大きなポイントがあると見ます。1.テロ特措法延長のめどがたたない2.公明党の離反まず、テロ特措法の件ですが、この問題は安倍前首相の命とりにもなりました。私は、洞爺湖サミットで福田氏がブッシュ大統領と延長の密約をした…

他人のことを言う前に

突然の辞任表明に驚いた。私もぼろくそ言ったことがありますが(苦笑)思えば、あまりにも恵まれない状況での宰相であった。やめるしかない、というべき状況だったような気がする。それにしても。つい昨日まで「やめろ」と言っていた人間が、本当にやめた途…

自転車で遠くへ行きたい

「自転車で遠くへ行きたい」米津一成。40過ぎてから自転車にはまった著者が、ロングライドの魅力を語る。自転車で遠くへいく、というと、どのくらいを思い浮かべるだろうか。本書にもあるけれど、100kmというのは「フツー」のレベルである。ロードレーサーで…

不思議なものね

大臣の不祥事なんて、もう珍しくないのかもしれませんが。太田農水大臣、最近とばしまくってますね(笑)「消費者関係ねー」の爆弾発言(それは言わない約束なのが大人)の次は、お決まりの事務所費問題です。考えてみれば、故松岡農水相からの「伝統技」で…